銅像除幕式と湯立神楽
銅像除幕式と湯立神楽
令和元年10月28日(月)
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このところ雨がつづいていたが、今日(9月28日)は碧空からの日の光が眩しく感じられる。午後1時30分、源義経武蔵坊弁慶銅像の除幕式が行われた。これは令和御大典をお祝いする白旗神社の記念諸事業の一環として、没後830年を迎える義経・弁慶像を建立し、本日がその除幕式であった。
つづいて午後2時40分から、秋祭「藤沢市重要無形民俗文化財 湯立神楽」の特殊神事が行われた。この神楽は藤沢近隣の神社神職により舞われる「神職舞」で、現在「十二座」が舞われるのは3社しかないといわれている。
境内に5色の紙垂(しで)と竹で作られた天蓋(てんがい)を飾った斎場を作り、産土神(氏神)、火の神、水の神をお招きする。そして大釜に水を満たして火を焚き、熱湯をたぎらせ湯立の結晶(湯花)を受けることで災を除き、福を招くと伝えている。
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この湯立神楽の行われている席にいるのも、今年で最後となる。氏子総代を務めたひと昔(10年間)が思い出されて懐かしい。この湯立神楽は長い伝統を守って受け継がれているが、それでもその伝統を守りながらも細部においては新たな趣向が取り入れられて、それがまた伝統となって次世代へと引き継がれてゆくのであろう。
この神社神事の長い長い歴史の中での10年間を、ここでぼくは過ごした。この悠久の時間の中での10年間なんて、まさに光陰矢のごとく流れ去り、数年もすればぼくのいたことすらどなたの口の端にも上りはしないし記憶にすら残ることはない。でもぼくは10年間、ここに確かにいた。今日は、そのぼくにとっての何度目かの人生の卒業式でもある。