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「いすみの神田米」 

 
   「いすみの神田米」      
    令和元年10月11日(金)
                               
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  • 段ボールを開けると、このアルバム「皇室」が目に飛び込んできた。表紙を捲ると「よろしければ お読みください」と手書きのメモが添えてある。その下には、もう何年もこの時期にお届けくださる「いすみの神田米」がズシリと入っていた。

    そのお米の上には一通の分厚い封筒があり、手書きで「15号台風で生き残ったメダカ30匹は元気に泳いでいます。4年前に孫が獲ってきた3cmの金魚は16cmのおでぶになり、来る人来る人『食べさせ過ぎだ』と笑われています。(前後省略」などの近況報告があって、その末尾に「さて、今年もいすみの新米を送ります。(中略)奥さまと仲良くお食べ下さると嬉しいです」と書き添えてあった。

    ずいぶん前から、この時期にお米が届けられるようになった。以前に送り主の方から「このお米は高年齢のおじいさんが神社所有の田んぼで生産し、その年貢として神社に納めてくださるのです」と冗談めかして語るのをお聞きしたことがあった。

    その米を図々しいことに、このじじいは毎年喜んでお裾分けいただいていたのであった。だからじじいは、このお米を届けて下さる方への感謝と、お米一粒にも八十八回手間をかけて生産するお百姓さんへの敬意と、元々神社にお納めするお米であることへの敬意をもって、これを「神田米」と称することにしていた。

    ゆえに、この「いすみの神田米」を我が家の神棚にも奉納し、今夜は奥さんと仲良く新米をいただくことにした。

    いただきます。

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    こんにちは。
    少しばかりですし、神田米と言って頂くなんて、恐れ多いことです。だだのいすみの田舎米ですし、今年は長雨と台風で残念ながら例年の味ではないと思います(>_<)


    農家の方々もご高齢で跡継ぎもなく止められる家が多いです。うちも作らずお願いしているので毎年本当にありがたく思っています。

    これから来る大型の強い台風に十分注意してお過ごし下さいね。
    千葉も15号の爪痕がまだ残ったままですので、何んとか無事に乗り越えられたらと願っています。
    少しばかりの田舎米ですのに載せて頂き、ありがとうございました。
    (恵美)

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    じじいの家族は、この「縁起の良い神田米」のお陰で、今年も無事に乗り切れそうです。いすみには、まだあの懐かしい村祭りが残されているだろうと勝手に想像しています。

    それぞれ村祭りが近づくと、遠くから祭囃子の笛の音が風に乗って聞こえてくるのです。なんの楽しみもなかった戦後の子らは、あの祭りのカーバイトの匂いが今も鼻腔の奥に残されているのです。


    おそらくいすみにも、もうそのような祭りの風情もなく、近代化され・スマホ持ち歩きのナタデココが飲み物だろう。でもじじいには、あの祭囃子と駄菓子屋の匂いが懐かしい。
    (筆者)

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