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夜の「團菊祭」とあれこれ… [令和6年 (2024)]



  夜の「團菊祭」とあれこれ…
 
        令和6年5月11日(土)
   
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  • 人生ってものは、どんなに足掻いたってなるようにしかならない。だからというわけではないが、人を押しのけ蹴落としてまで我欲を通したところで幸せになれるわけでもない。

    それなのに人間って奴は悲しいもんで、そうなるとは分かっているのに、我武者羅に突き進んで悔恨の深みに溺れるのである。じじいだって若いときはあった。他人様を陥れたり騙したりはしなかったが、後になって「どうしてあの時に助け船を出さなかったのか!!」と悔いたことはあった。

    歌舞伎には、そんな人間の「どうにもならない醜悪な人間模様」が描かれたり、そこまで「自分を貶め卑下してまで義理人情を押し通さなくてもよいだろう」と思えるような、泣きたいような善人もいる。歌舞伎を含めて古から、あらゆるジャンルで人間のありのままの真相を描いてきたが、この人間という複雑で奇怪な生き物の生態を、未だに書き尽くすことはできないのであった。

    さて、今夜(5月11日)の團菊祭の出し物は、江戸のお家騒動の代表作であり、花道をだんまりと見得だけで観客を魅了する仁木弾正(團十郎)が見せ場となる「伽羅先代萩」。これも江戸は幕末の御金蔵破りのニ人組の盗賊、特に当時の牢内の様子が鮮明に描かれる「四千両小判梅葉」であった。

    今夜の芝居も面白かったが、久しぶりにじじいとの歌舞伎見物に付き合ってくれた和服姿のみどりさんとのエピソードが忘れられない。ここではとても書ききれはしないから、せめて項目だけでも羅列しておいて、残り少ないじじいの人生の記憶に留めておきたい。幕間は万葉研究の仲間の話題からはじまり、みどりワインでの乾杯となる。

    更にみどりコースは、芝居が跳ねてからが本番となる。歌舞伎座から出ると、すでにそこにはタクシー待っている。どこに行くのかと思ったら「新宿までお願いします」とみどりが言う。今夜は「新宿で酒盛りか」とじじいは断ろうとした。しかし、老老介護のじじいを気遣ってかみどりは「今夜はロマンスカーでお送りします」という。また新宿までのタクシーの会話は、ここしばらく会ってないものだから、あっちこっちといろんな話が飛び回る。

    なんとなんとみどりは、小田急相模大野では降りずに大和駅まで「じじいに付き合ってくれる」という遠回りコースを選択していた。それにはもう一つの仕掛けがあった。相模大野を電車が発車すると、俄かにみどりが旅行用アタッシュケースを開けた。和服姿でアタッシュケースとは「不思議だなぁ~」と思っていたが、なんと「出て来るは、出て来るは!!」大量の食料品の山である。それをみどりは大きな紙袋に詰め替え始めたのであった。

    大和駅で「次は小田原のはまゆうに行きましょうね」と語りながら下車した。そして照れてるじじいをホームで見送ってくださるのであった。そこで今夜の写真は「みどりカメラマンの撮影」したものをお借りして掲載することにした。

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