地味なひと日

　

   　地味なひと日　　　　　　

　　　　令和元年１０月２６日（土）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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• 隠居じじいではあるが結構動き回っている。自分の用事もあるがほとんどが頼まれごとである。こんな世捨て人でも、まだ他人様から頼まれごとがあるというのもシアワセなことである。このじじいも若いころは他人様のお陰によって、ここまで生きてこられたのである。その恩返しで頼まれごとに首を突っ込むことが多くなった。でも力足らずなものだら、大喜びされるようなお手伝いはまだできずにいる。

  昨日は、隣駅の辻堂にある明治郷土資料室から頼まれた「小笠原東陽の掛け軸」を持ち込んだ。これは教え子の山下くん所蔵の「小笠原東陽直筆漢文」の掛け軸であるが、その写真撮影のためであった。なんでも小笠原東陽に関わる資料を写真入り解説付きで出版するという計画があり、このじじいに「掛け軸運び役」の仕事が回ってきたのである。

              

  約束の午前10時に明治郷土資料室の〇崎氏を訪ね。写真撮影はわずか30分で終えた。今日の作業は辻堂までの往復時間を入れても約２時間ちょっとであった。以前なら湘南エリア最大のショッピングセンター「テラスモール湘南」を歩き回るところだが、そのモールを横目で見ながら辻堂駅に向かった。

  藤沢駅から妻に電話して「お弁当を買って帰るからお湯でも沸かしておいてよ」と頼んだ。妻と二人、こうして遅い昼飯を食べながら韓流ドラマを見ながら「地味だけど、こんなひと日が幸せだ」と感じていた。

  ※写真は「小笠原東陽直筆の漢文」の掛け軸撮影時に、じじいが脇から撮ったものです。
  
  （参考）
   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%80%95%E4%BD%99%E5%A1%BE