「小さな花」

   「小さな花」　　 　

　　　　令和３年５月９日（日）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　～～～～～～～～～～～～～～

• Petites fleurs（小さな花）
  
  毎年の5月第2日曜日が「母の日」だという。じじいの母はいないので、いつのころからか母の日は妻に代わっていた。
  
  でもでも、思い返すとじじいは母の日に花を買ったという記憶がない。だが妻が栗が好きであったから、時々は「小布施の栗きんとん」をプレゼントしたことはあった。
  
  毎年「今年こそはカーネーションでも買おう」とは思っていた。そしてコロナ禍の今日は、久しぶりに妻と「食料品でも買い行こう」と近くのスーパーまで出かけた。入り口付近には大小さまざまな色のカーネーションが売られていた。妻はあれこれ手にして迷っていたが、最終的にはなんと1番小ぶりの鉢を買った。
  
  　　～～～～
  
  じじいが、新宿御苑で開かれたサークル活動に参加したのは20歳の時だった。その日、妻も友だちに誘われたとかで参加していた。じじいは1歳年上でラジオ東京に勤めていた人と意気投合した。その人が小さなプレイヤーを持参して、新発売とかいう「小さな花」という曲を聞かせてくれた。
  
  だからじじいは、今でも「小さな花」を聞くとなんとなく甘酸っぱい気分が蘇るのである。