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「野辺の朝顔」



   「野辺の朝顔」    
    令和3年5月10(月
                               
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  • 昨日(9日)は2週間ぶりの仏像彫刻の稽古日だった。天気予報では「暑くなって曇り空だ」というから自転車で行くことにした。コロナ禍で閉じ込められているから、外に出ると野辺の花まで美しく見える。

    毎年、この時期に可憐な花を咲かせる朝顔を見つけて思わず自転車から降りた。なぜか、高等部勤務時代に生徒と読んだ松尾芭蕉の「朝顔は酒盛知らぬ盛り哉」の句が浮かんだ。

    もうすぐ梅雨入りだから「朝顔が咲いた」と思って歳時記を引くと、なんと朝顔の季語は「晩夏」であった。なんでも「万葉集の山上憶良が秋の七草の一に数えた」からだとある。でもでもどうやら憶良のいう朝顔は「今の朝顔でない」とも記してあった。
      
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    (参考)
    朝顔は酒盛知らぬ盛り哉(笈日記/阿羅野)

    いま私たちは『更科紀行』の旅に出発する。多くの門人が集まって別れを惜しみ盃を重ねている。朝顔はそんな俗事に目もくれず今を盛りと咲き競っていることだ。そもそも朝顔は人に見られたくて咲くのではない。

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