木挽町通いを忘れそう!
木挽町通いを忘れそう!
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あの歌舞伎座2月公演を「どなたと観に行ったのか」と問われても思い出せない。もし「昨夜の飯のオカズ」を聞かれたとしてもまだ忘れるほどでもない。しかし、近頃は人の名前がとっさには出て来なくなった。
前に娘と劇場で観た映画「キングダム」が、昨夜金曜ロードショーで地上波初放送された。しかし、悲しいことに、その映画のストーリーが曖昧になっていたことであった。それはそれでじじいも経年劣化しているのだから、いまさらどう足掻いても詮無いことである。おそらくこのようにして「嫌なことや悩みことや恨みこと」などが徐々に消えて、じじいも清められてやがてお迎えが来るのだろう。
歌舞伎座も新型コロナウイルス騒ぎで3月から公演中止となった。その後も次々と中止が繰り返されて、ついに5月からの3か月つづく予定であった「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」までもが延期となった。さらに「状況によっては6月30日以降の営業も変更する」とのお知らせも出た。ながらく歌舞伎通いをしているが、その歌舞伎見物も楽しいがじじいのほんとの楽しみは教え子や友人・知人と弁当を食べながらのお喋りであった。
だが、これも悲しいことに「いつ誰とどんな話をして、どんなアクシデントやエピソードがあったのか」と聞かれたとしても返答ができない。これは、それだけ多くの人をお誘いしたことと、それだけ長い年月が流れたことの証明かも知れない。もしもこの歌舞伎見物物語だけに絞ってみたとして、あったことないことをつれづれに書いたら何冊になるのだろうか。
29日の記者会見で東京都知事が「6月1日付で現行の『ステップ1』『ステップ2』に移行する」との正式発表があった。これで「学習塾や劇場、ショッピングモールやスポーツジムなどの営業が再開可能」になるという。
だが歌舞伎座の公演は7月以降とのと発表があったから、まだまだじじいの木挽町通いも無理だろう。だから6月7月の公演チラシで観た気にでもなってみようか。
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