「スカシユリ物語」
「スカシユリ物語」
令和2年6月1日(月)
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毎年暮れになると、新聞屋さんが玄関前の小さな大理石棚に球根を置いてゆく。以前に「これは賄賂だよ」と冗談を言っこともあったが、その年によってヒヤシンスの球根だったりユリの球根だったりした。枯らしてしまうのもかわいそうだからと大きめの植木鉢で育てて花の咲くのを楽しんでいた。
ところがヒヤシンスならよいが、ユリは1,5m以上にも成長するから、わが家のベランダ庭園では狭くてかわいそうであった。そこで翌年から、ユリの球根が届いた時には町内会の公園で育ててもらうことにした。ところが去年の暮れは、そのスカシユリの球根を町内会に届けるのを忘れていた。気づいた時には、茎を伸ばして葉も青々と伸びはじめていた。仕方なくではあったが育ててみると、今までに見たことのないような色合いの花が咲いた。
なんでもユリ科の球根は咲き終えたら、掘り出して涼しいところで保管して、翌年に植え替えなくてはならないと聞いたことがある。しかし、美しい色合いでなかったこともあってか、昨年は鉢から掘り出すこともせずに放置してあった。それなのに今年も健気に2本の茎をすくすく伸ばして、それぞれに12個の花芽をつけた。それが今朝開花した。
2020-06-08 11:20
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