「鎌倉宮余禄」

   「鎌倉宮余禄」　　 　

　　　　令和３年2月２１日（日）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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• 車を捨ててからはすっかり行動半径が狭くなった。あまり乗らないとエンジンにもよくないし、バッテリーも上がってしまうという。仕方がないから週2の間隔で箱根・伊豆・三浦半島や湘南鎌倉辺りをドライブしていた。しかし、それはあまりに無駄が多いと車を捨てたのだが、その後遺症でドライブや出歩く楽しみがなくなった。
  
  ここ鎌倉宮の河津桜も2年ぶりである。それも麗華のフェルト展のご利益である。確か2年前は、まだ咲き始めの時期だった。だが今日の河津桜はもう満開であった。若いころなら一首ものするところだが、もう老いぼれて和歌のことばも浮かんでは来ない。
  
  久しぶりの鎌倉宮に叩頭していると、後ろから純さんが「先生、撮りましょうか」と声を掛ける。写真家に撮ってもらうような被写体でもないが、こんな機会もあまりないだろうからとお願いした。
  
  河津桜を見上げながら「今年は人混みを避けて藤沢周辺の桜でも見て歩きたい」と思っていた。