「都内までは大変だから」と、ここ数年は「横浜そごう美術館」での開催時に案内してくださる。門外漢のじじいには日本画のことなどよくは分からない。でも里沙さんが第97回 (2012年)の院展初入選以来の熱烈ファンであることには間違いない。
里沙さんの画は、初入選以降変わることない一つのテーマに沿って描かれていると勝手に思っている。だがじじいは里沙さんに、そのことを質問したこともないし、これからも聞くつもりもない。だから今回も、第105回 院展会場で里沙さんの「心閑」に逢って、なにかを感じてみたいと思っている。