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「内刳り」



    「内刳り   
    令和2年9月13日(日)
                               
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  • 午後から仏像彫刻の稽古である。今日は天気もよさそうだから久しぶりでアシスト自転車で行くことにした。コロナ禍で数か月も乗っていないからバッテリーやタイヤの空気圧の点検をしたが、問題ないようであった。

    稽古場には制作中の作品を持参して、仲間との会話を楽しみながらの作業である。だから大きなものは自宅で彫るしかない。実は今日の仏頭も、高さ35cmもあるクス材だから自転車ではとても運ぶことはできない。そこで1週間前から「内刳り」を始めて重量が軽くなったので、今日の作業で「仏頭の内刳り」を仕上げようと思っている。

    でもでも、みなさんに会ってもらうまでにはまだしばらくの時間が必要となる。

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    「内刳り(うちぐり)」とは

    像の内部を空洞にして、重量の軽減や干割れの防止をすること。仏像の運搬や火事の避難時には仏像が重すぎては運べません。それに木材は木心と辺材の収縮率の違いによって乾燥が異なり割れることもある。ゆえに像の内部を空洞にすることで干割れを防ぐことができる。平安中期までは、内刳りが小さかったり無かったりしたので干割れがのものが多かった。

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コメント 1

ぼんぼちぼちぼち

うちぐりという言葉を初めて知りやした。
美術中高に行ってたので、日本美術史で仏像のことは勉強しやしたが
内部の構造までは教わらなかったでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2020-09-23 17:48) 

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