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蝶低し葵の花の低ければ (高安風生)  


     蝶低し葵の花の低ければ (高安風生) 
           
                         
                                 平成30
年6月1(金)
                               
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  • 花にも流行り廃りがあるのだろう。立葵も以前はどこの家の庭にも通りすがりの道でも咲いていた。この夏には「〇〇会 夏のイベント」が、ぼくの地元藤沢の江の島近くのイタリアン料理店で開催される。代表幹事を引き受けてくれた明子さんが、そのイベント開催案内の冒頭に「立葵が空に向かい次々と花咲く頃となりました」と書いている。

    やがて8月の中旬になり、立葵の花が天辺に咲くころになると楽しみにしている「夏のイベント」が開催される。今回の開催場所は、片瀬西浜海岸にあって間近に江ノ島と湘南の夕日と伊豆・箱根・大山連山と、富士をながめながら食べ・飲み・大笑いのできるお勧めの店だという。

    実は、ここ江ノ島はぼくの小学校の修学旅行で1泊したところでもある。まさか、その修学旅行から60数年後に、こうして日々江の島の海を見ることになろうとは夢にも思わなかった。そのころはまだ終戦後の食糧難がつづいており、お米を持参しなければ旅館に泊めてもらえなかった時代でもあった。

    でも、ここ5年ほどでぼくは自転車での江の島散歩ができなくなった。体調を崩したこともあったが、あの2011年の東日本大震災の津波を見てから海が怖くなったのである。それは「海なし県」の山梨で育ったからというだけではない。もし愛犬あずきとの自転車散歩中に津波が来たら、もう逃げようもないと思う恐怖からであった。

    ぼくの「ブログの第1回目」には、この藤沢に移り住んで江の島や鎌倉を歩き回った日の感想が書かれている。このブログのタイトルを「遊行上戸」としたのにも、老いぼれた自分を自嘲してのことだった。もうその酒も上戸といえるほどには飲めなくなった。だからというのでもないがボケ防止に始めたパソコンが、やがて教え子たちの指導でメール交換ができるようになり、フェイスブックやラインにまで手を出すようになった。でも、もうこれ以上は新しいことは頭に入らないと思っている。そんな話も「夏のイベント」で話したいと思っている。

    ※この立葵の写真は、2015年6月1日のブログに掲載したものである。ここ藤沢の片瀬川(境川)は、以前ぼくの散歩道であった江の島道の馬喰橋(源頼朝ゆかり)付近で撮ったものである。この少し下流には、元同僚の木造釣り船が係留されていた。そして別の元同僚の住まいもさほど歩かない距離にある。

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