和「のとやのおせち」 [「和」シリーズ (2013)]
和「のとやのおせち」
平成25年1月1日(火)
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- ひょんなことから、今年のお節料理は石川県小松市から届くことになった。
フェイスブックに「のとや特撰 生おせち」のコマーシャルが載った。しばらく、取り寄せようかどうかに迷っていたが、そんな時は妻の方が決断がはやいのである。
妻は「今年は、そのお節を頼んでみましょうよ」とこちらに考える隙を与えないのである。その声で迷いは吹っ飛んで、フェイスブックのコメント欄に「注文します」と書き入れていた。すると、すぐにお礼の言葉と「大晦日の午前中にお届けします」と返信が返って来た。
実は、昨年までは葉山の日影茶屋のおせち料理であった。そして数年前までは、京都の美山荘のおせち料理を取り寄せていた。この2か所のおせち料理は、もともとケチンボの私をいたく感動させてくれた。贅沢は大嫌いである私が、せめて正月のお節料理だけは取り寄せでもよいと考えたのにも訳があった。
妻は掃除と洗濯が大好きである。
ところが妻に言わせると「私は掃除も洗濯も大嫌いです。誰もやらないから仕方なくやっているのです」とけんか腰で言うのである。それを黙って聞いていればよいものを、私が「そんならやめたがいい」と余計なことを言うものだから、またいつもの口喧嘩が始まるのである。
その妻の暮れから正月はてんてこ舞いである。
それを見かねておせち料理を取り寄せることにした。といえば聞こえはよいが、これとても妻が「おせち料理を取り寄せてみましょうよ」と言い始めた時には、「自分で作ればよいのに、もったいない」と反対したのは私であった。以前に「血液型O型の奥さんにはA型の夫は服従せざるを得なくなる」と聞いたことがある。血液型なんか信用することもないが、こと我が家では妻に牛耳られているから不思議である。
「のとや特撰おせち」は大晦日の午後3時に届いた。
(註)この記事は、まだ書きかけのものです。