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「嬉しいトラブル」


     
  「嬉しいトラブル」 

     令和4年12月24(土) 
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  • 生きてることって、いろいろあるけど思いもかけないできごとに遭遇したり、とんでもないトラブルに巻き込まれたりすることもある。じじいは前世に悪いことでもした人がいたのだろうか、若いころはいろんなトラブルに巻き込まれたもんだ。しかし、これとても考えようで、若いころにトラブルをうまく処理したことで信用を得たこともある。

    昨夜の8時過ぎのことであった。チャイムが鳴って「お届け物です」という。じじいは就寝していたから「嫌だなぁ~」と思いながらベッドから起き出した。玄関のドアを開けると、大きなアタッシュケース2個を持った配達員が「〇〇さんですよね」と聞いてきた。じじいが「違いますよ」と言ったが、そうは言いながらも住所を確認した。すると、なんとなんとわが家の住所と部屋番号が書かれていた。

    「どこかで聞いたことのある名前だ」と思ったから「その名前の家なら〇〇号室かも知れませんよ」と話した。すると、その配達員は我が家とばかり思っていたからだろうか、ちょっと不機嫌な顔をしながら届け先に電話していた。それでも何かに気づいたのか、じじいの方を振り返りお詫びと礼を言った。まあまあ、こんなこともあるだろうと思いながら、冷たくなったベッドにもぐりこんだ。

    いつもなら、ここで終わりになるところだが、この話はまだまだ続きがあった。

    翌日、間違えてアタッシュケースを誤配送してきたご当人が「昨夜京都から帰って来ました。わたしの好きな甘泉堂のむし羊羹を買ってきましたので食べてみてください」と差し出した。どうやらご当人は誤配送したことに気づかなかったようで、なんだか知らないがじじいはホッとしていた。それに土産に「甘泉堂のお菓子」をいただけたのだから、これはよい方のトラブルかも知れない。

    翌日の妻とのお茶時間には竹の皮に包まれている栗蒸し羊羹を開けた。包みのラベルを見ながら、かつて妻と建仁寺を訪ねた日の帰りに甘泉堂の前を通ったことを思い出していた。

    ※午後は寒かった。だがじじいは散歩に出た。そのことは明日にでも書こうと思っている。  

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