走馬灯を見たような夜
走馬灯を見たような夜
令和3年3月24日(水)
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眠れない。昨夜も(今朝でもある)NHKの深夜便が夜の友だちだった。眠れないと書いたが、時々は別の世界に誘い込まれてウトウトすることもある。そんな時は決まってトイレに行きたくなる。
ところがアナウンサーの曲紹介の声を聞いたからトイレ時間を先延ばしせねばならなくなった。それはアナウンサーが「次は作詞岡本おさみ、作曲宮川彬良の『明日の朝、神様がいらっしゃるよ』をおかけします」というのが聞こえたからであった。
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明日の朝 神様がいらっしゃるよ
森の木立をぬけて注ぐ
光の道を通って
明日の朝 神様がいらっしゃるよ
遠い約束 果たすために
光の中へ もうすぐ苦しみはもうない悲しみはもうないロバを連れて、迎えに行こう風が走る 草原に風が走る 草原に明日の朝 神様がいらっしゃるよ愛を汚した 罪人たちに剣の裁き下しに明日の朝 神様がいらっしゃるよ野いちご齧(かじ)る 唇で歓びの歌 歌おう明日の朝 神様がいらっしゃるよ欅のような足で踏みしめあの丘の上に登ろう嵐はもう来ない吹雪ももう来ないロバを連れて、迎えに行こう風が走る 草原に風が走る 草原に明日の朝 神様がいらっしゃるよ涙の跡を癒すために血が流れた草原に血が流れた草原にロバを連れて、迎えに行こう風が走る 草原に
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聞きながら驚いた。じじいが岡本おさみから貰った詩集の中にないものだった。それにおさみが、この種の詩を書いていたことも知らなかったからである。
解説によると「もともと1998年に新潟市の市民ミュージカル『シャンポーの森で眠る』のために制作された曲だったのですが、2010年にNHKラジオ『深夜便のうた』で流され、反響を呼んだようです」と書かれていた。
じじいは亡き岡本おさみとの学生時代からの思い出と、あの池田有希子が渋谷パルコで川平慈英と共演した舞台を思い出していた。その日は有希子のお父さんから招待されて娘と観に行ったが、なんとじじいの3列前に岡本おさみが座っていた。
じじいは「なんでお前がここにいるのだ?」と聞くと、怪訝な顔で「この芝居の翻訳は俺のだから」と言うのであった。数年ぶりで会ったおさみと連れ立って有希子の楽屋を訪ねた。ところがパルコの3階楽屋から慈英の「3時間目の〇越先生の授業は漢字テストがあるぞ!」と叫ぶ声が降って来た。
じじいの漢字テストは突発実施だったが、なぜだろう慈英にはいつも見破られていた。
2021-03-31 10:14
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