碧空を突き抜けてゆけ紫玉蘭
碧空を突き抜けてゆけ紫玉蘭
令和3年3月18日(木)
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じじいとばばあは相変わらず閉じ篭りをつづけている。他人様に感染させてもいけないし感染させられるも嫌だからである。
でも、そんな閉じ篭りじじいも医者と食料の買い出しの時だけは家から出なくてはならない。そんなある日の昼下がり、いつもは建物で隠されている街中公園のモクレン(紫玉蘭)が路上にみ出して咲いているのが見えた。
思わず妻を誘って公園通りの細道に入って満開のモクレンを見上げた。もしコロナ禍でなかったら子どもたちが大声で駆け回っているだろうに、今日は数人の子どもたちとベンチで語らう老人だけだった。
じじいばばあが黙って見上げるモクレンの花は、こんなコロナなんてぶっ飛ばすかのように突き抜けて青空を紫色に染めていた。
木蓮の花一斉に開きけり 正岡子規
2021-03-20 09:39
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