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「保名」と「阿古屋」が観たい。

 
    「保名」と「阿古屋」が観たい。      
    令和元年12月4日(水)
                               
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  • 12月の歌舞伎座昼の部は、幕開けの「たぬき」だけは共通だが、日程により「Aプロ」「Bプロ」では配役が異なっている。じじいとばばあが観たのは、玉三郎の「保名」と梅枝演ずる「阿古屋」のBプロであった。妻はチラシを見て「喜劇の『たぬき』はともかく、桟敷席なら『保名』と『阿古屋』が観たい」と言い出した。

    なぜかどうしてか分からないが、歌舞伎座に着くと既に開演時間の11時を回っていた。弁当を買って席に案内されたが、舞台が暗いこともあってか、しばらくは辺りが見えなかった。ようやく目も慣れると、舞台では中車の演ずる柏屋金兵衛が、早桶からのろのろと出てくる場面であった。「ともかく」と言っていた妻も、いつの間にか「人間の表裏を描いた泣き笑いの世界」に引き込まれていた。

    歌舞伎座は26年ぶりという玉三郎の「保名」は、観客も「思わず息を飲み水を打ったように引き込まれていた」と書くだけで、あとはなにを書いても蛇足と言われるだろう。三幕目の「壇浦兜軍記」では、今年も玉三郎・梅枝・児太郎が遊君阿古屋を演じている。劇中で琴・三味線・胡弓を演奏すという女方屈指の大役を、玉三郎から梅枝・児太郎に引き継がれるのであろう、その過程を観られただけで満足・堪能できた。   

    藤沢に戻り夕ご飯を買おうとさいか屋に寄った。買い物をしながら妻は「このところわたしが観たいというものだから、お父さんの教え子さんをお誘いするのが少なくなったね。そろそろ遠慮しなくては・・・」と言ったが、さて来月はどうなるのだろう(笑)。

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    ※松竹株式会社のポスターをお借りしました。


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